ROYAL CANIN

健康で美しい猫を育てる
ブリーダーたち

ロゼット柄に魅せられた
長野のブリーダー
ブリーダー歴7年 いしざわ ひろし・えみ 石澤 浩 さん・
栄美 さん

石澤 浩さん・栄美さん

Breeder’s view 飼育する中で
人間のぬくもりを伝えることを大切に

猫ちゃんを育てる上で、大切にしていることはありますか?
今日は窓際で悠々としているトイボブ 今日は窓際で悠々としているトイボブ

栄美さん:まだまだ課題がある中でも、私が唯一やっていることは、必ず毎日全員に触れることです。子猫までいれたら30匹程度います。よく皆さんに、「これだけの頭数の猫ちゃんがいたら、いなくなっても気が付かない時もあるんじゃないですか?」って言われるんですけど私、結構敏感に分かります。「あれ、誰々がいないんだけど」っていう風になります。そうすると、トイボブは小っちゃいところに入って寝てたり(笑)

浩さん:なかなか見つからないんだよね(笑)

栄美さん:人間の手の温もりとか冷たさとか、そういうのを常にやっていくことで、猫ちゃんとの絆も深まりますし、猫ちゃんたちが人間に慣れていくと思うんです。

Breeder’s view "普通の家"で飼育することの大切さ

栄美さん:あと大切にしていることとして、できるだけ普通の家でいることです。大事に猫ちゃんだけの部屋を用意するっていうのではなくて、寝ていようが何をしようが、子猫がいようが掃除機を横でかけたり。(出産直後は母猫・子猫に配慮しています)とにかく普通の生活から離れないこと。うちから巣立った時に色んな物事にビクつかないために、生活音っていうものが何なのか、テレビの音もそうだし、人の会話してる声もそうだし、掃除機もそうだし、洗い物の音もそうだし、それが当たり前として認識してくれるように育てるようにしています。
なので、いらっしゃった方が普通に玄関から入った時に、「あれ?猫舎はどちらですか?」って聞かれたことがあって(笑)「いや、猫舎はここです」「普通のうちなんですか?!」「多くのブリーダーさんは普通のうちだと思いますよ」「本当に普通に開けたら、もういますからね」って言って。パッて開けたらこういう風に本当にいますからね(笑)

取材しているソファの横にも猫舎 取材しているソファの横にも猫舎

Breeder’s view 人生を変えた
ロゼット柄の猫ちゃんとの出会い

ブリーダーになったキッカケを教えてください。
美しいロゼット柄 美しいロゼット柄

浩さん:ベンガルに会ってからだよね。

浩さん:そうです。一番最初に飼育をしたベンガルが、Enjoy Cat Clubというところの血統書がついた子だったんですけど、その血統書の名義を変更するためにEnjoy Cat Clubさんに連絡を取ったところ、今代表の大泉先生っていうジャッジをされてる方が、「ベンガルの勉強会をやるので、1回東京に出てこない?」って誘ってくださったんです。それに夫婦で行って、ベンガルの由来や歴史などを勉強させてもらって、日本にベンガルを広めた方を2人ほど紹介していただいて…どんどんベンガルにハマっていったんだよね。

そこからベンガルの魅力にハマっていかれたんですね。

浩さん:そうです。一番最初に飼育をしたベンガルが、Enjoy Cat Clubというところの血統書がついた子だったんですけど、その血統書の名義を変更するためにEnjoy Cat Clubさんに連絡を取ったところ、今代表の大泉先生っていうジャッジをされてる方が、「ベンガルの勉強会をやるので、1回東京に出てこない?」って誘ってくださったんです。それに夫婦で行って、ベンガルの由来や歴史などを勉強させてもらって、日本にベンガルを広めた方を2人ほど紹介していただいて…どんどんベンガルにハマっていったんだよね。

栄美さん:勉強するきっかけを与えてもらったんです。面白かったのがその初めて参加したベンガルの勉強会で、「この子は素晴らしいベンガルで…」って言っていた名前が、うちが最初に譲ってもらったベンガルの血統書に載っていたことです。「先生ちょっと待って、その名前、うちの子に入ってるかも!」って言って、「あら、じゃああなたこの方知ってる?」っていうところから、そのブリーダーさんと実際にお会いして親しくさせていただき、私たちの道を切り開いてもらいました。

浩さん:そうね。それがきっかけで、なんか深みにハマっていっちゃった(笑)そこで紹介していただいた方にベンガルの良さとトイガーを教えていただきましたね。

何も知らないなら
飛び込んでみよう!
で初めてのキャットショーへ

キャットショーに出るようになったキッカケは?

栄美さん:トイガーという猫種は、ベンガルを勉強してると自然とたどり着くんですよ。ベンガルのブリーダーさんでトイガーもブリードされてる方が多いんだ!と知って。それで、何も知らないなら飛び込んでみようと。そうすることで見えてくるかもしれない、やってみなきゃ分からないからって言って、本当に恥ずかしいんですけど、うちにいた2匹のベンガルと一緒にショーに出てみたのが最初です。

トラ柄 トラ柄
初めてのショーはいかがでしたか?

栄美さん:2日間連続でショーに出たんですけど、初日のショーでいきなりいい成績をもらったんですよね。すごく嬉しくて、「うちの子行けるじゃん!」って思った次の日、最下位ですよ。

浩さん:もう本当に惨敗。

栄美さん:会場から逃げるように帰りました。顔から火が出そう、みっともないって、すごく思ってたんです。それと同時に、「猫ちゃんに申し訳ない」って思いました。ただ、これは私たちが勉強不足だったことと、ブリーダーとしてまだ向き合えていなかったからだったんです。ショーとは何か?ということに向き合えていなかったからなんですよね。
でも、めげずにショーの経験を積むうちに、何のためにショーに参加しているのかが、少しずつ分かってきました。

ベンガルを飼育する
ブリーダーの課題

ブリードをする上で苦労していることはありますか?
ベンガルの赤ちゃん。カメラに興味津々 ベンガルの赤ちゃん。カメラに興味津々

アベル(9ヶ月)
【トイガー】
出陳歴:2回
チャームポイント:オレンジの体と黒いラインのきれいな模様。1歳前の女の子には見えないしっかりとした骨格。

栄美さん:残念なことに、この血筋のトイガーって、おっぱいが出ないことが多い印象です。病院で相談もしたんだけれどもやっぱりダメで、最終的には人工哺乳ですよね。2時間おきにロイヤルカナンさんのミルクを与えながら。だから、5匹ぐらいいるともう大変で。
その中で、同じ様なタイミングで出産した母猫が、自分の子猫じゃない子も含めてお世話をしてくれることに気付きました。でも、グルーミングとか、トイガーのお母さんはおっぱいが出なくても真剣にしてくれるんです。それがね、子猫を引き離すことに胸が痛みます。

浩さん:トイガーのブリーダーさんは今、大体全頭人工哺乳にしていると思います。綺麗なトイガーをブリードしているブリーダーさんは必ずやってます。だから、ベンガルとトイガーをペアにして産まれたトイガーの母猫はおっぱいが出やすくなると思うんですよね。猫種を保存するって、本当に難しいですね。

キャットショーに
まだ参加したことがない方へ

猫ちゃんをキャットショーに出陳するタイミングはどのように考えますか?

栄美さん:「どう?この子、これからもっと良くなりそう?」って聞かれることがあるんですけど、「いや、それはよく分からない」ってよく言うんですよね。何歳だからいいとか、若いからいいとかそうじゃなくて、この猫種だからこの時がいいという訳でもないんです。
それこそメインクーンを例にあげると、成長とともに耳が開いていったりする子もいると聞きます。そうするとキャットショーのスタンダード(猫種の基準)の評価的には下がってしまうんです。でもみんなが1歳過ぎたらそうという訳でもなくて、1歳過ぎても全然開かない子もいます。

浩さん:3歳、4歳で1番評価される猫ちゃんもいるしね。

キャットショーに興味はあるけど参加したことがないという方へ、メッセージをお願いします。

栄美さん:最近ショーに参加する人数が減ってきて、ショーキャットも一時に比べると減ってきています。一方で、一般参加の方たちが最近少しずつ増えてきているんですよ。アルター(去勢または避妊している猫)もそうですし、ハウスホールドペット(家庭猫ちゃん)や、血統書のない猫ちゃんたちも増えてきています。そして、そういう猫こそ、ジャッジの先生ってワクワクするんですって。
なぜかというと、そういう一般参加の猫から、「なんでこんなに素晴らしい子の血統を残さないの!?」っていうような子が出てきたりすることもあるようです。そういう子たちがショーに参加するのがもっと増えればいいなと思っています。

キャットショーの注目ポイントは?

栄美さん:いつもキャットショーに参加していて思うのは、私はやっぱりうちの子を見てもらいたいし、触ってもらいたいと思っています。トイガーは、触ってみて初めて本当の良さが伝わると思うので。ベンガルと全然毛並みが違うんですよ。だから私たちは、会場に来てくださった方たちにぜひ、猫ちゃんを触ってもらいたいし見てもらいたいと思っています。トイボブがどれだけ小さいかを感じてもらいたいと思っています。

※猫は審査前でデリケートになっている場合があります。むやみに触らず、出陳者の許可をお取りください。

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